【前転できない子の9割が勘違い】頭を床につけても回れない本当の原因
「前転くらい、そのうちできるようになると思っていた」
ところが、
何度やっても途中で止まる。横に倒れてしまう。頭を床につけたまま動けなくなる。
そして親御さんも、
「もっと勢いをつけて!」
「ちゃんと頭を入れて!」
「思い切って回っちゃえばいいんだよ!」
と声をかける。
それでもできない。
すると、だんだん子ども自身も、
「自分は運動が苦手なんだ」
と思い始めてしまいます。
でも、ちょっと待ってください。 前転ができない原因は、本当に「運動神経」なのでしょうか?
実は前転ができない子の中には、
前転を何度練習しても、なかなか上達しない子がいます。
なぜなら、できていないのは「前転」ではなく、
前転をするために必要な“身体を丸くする感覚”だからです。

前転ができない子によくある「途中で止まる」現象
前転が苦手な子を見ていると、よくあるパターンがあります。
手を床につく。
頭も床につく。
お尻も上がっている。
ここまではできている。
ところが――
そこから回れない。
頭を床につけた状態で止まってしまったり、身体が横に倒れてしまったりします。
ここで多くの人は、
「勢いが足りないんじゃない?」
と考えます。
そこで助走をつけたり、強く地面を蹴らせたり、後ろから押してあげたりする。
でも、それでは根本的な解決にならないことがあります。
むしろ、前転が怖い子に勢いをつけさせると、
「怖い!」
という感情を強くしてしまう可能性があります。
「勢いが足りない」は本当なのか?
もちろん、回転するための力は必要です。
ただし、
「回れない=勢い不足」
と考えてしまうのは危険です。
例えばボールを想像してみてください。
丸いボールを床で転がせば、コロコロ転がりますよね。
では、四角い箱を転がしたらどうでしょう?
ゴトッ。
ゴトッ。
と引っかかります。
前転も同じです。
身体が丸くなっていれば、
コロン
と回れます。
反対に身体が途中で伸びてしまうと、
ゴトッ
と止まりやすくなる。
つまり前転では、
「どれだけ勢いをつけるか」だけではなく、
「自分の身体をどれだけ転がりやすい形にできるか」
が重要なのです。
前転で重要なのは身体を丸くすること
では、「身体を丸くする」とは何でしょう?
単純に背中を曲げればいいわけではありません。
ポイントは、
頭から背中、腰までを丸くして、転がる形を作ること。
特に前転が苦手な子は、
・頭を起こしてしまう ・背中が伸びる ・腰が反る ・途中で身体を開いてしまう
といった動きが出やすくなります。
本人は一生懸命前転をしているつもりです。
でも身体は、
「転がる形」になっていない。
だから何度やっても同じ場所で止まります。
ここで必要なのは、
「もっと前転を練習すること」
ではありません。
まず、身体を丸めた状態で転がる感覚を覚えることです。
家でやるなら「ゆりかご遊び」だけでOK
今回紹介する練習は、たった1つです。
「ゆりかご遊び」
前転ができないからといって、家で何度も前転をする必要はありません。
まずは、この遊びから始めてみてください。
やり方
① 床に座ります。
② 両膝を胸の近くまで抱えます。
③ あごを軽く引いて、身体を小さく丸めます。
④ その形をなるべく崩さず、後ろへコロンと転がります。
⑤ 背中が床についたら、そのまま前へ戻ってきます。
イメージは名前の通り、
「ゆりかご」です。
後ろへコロン。
前へコロン。
これを繰り返します。
大事なのは「起き上がれるか」ではありません
この遊びをすると、
「前まで戻ってこられないんですけど……」
となる子もいます。
それでも大丈夫です。
今回見てほしいのは、
身体の丸い形を保ったまま転がれているです。
後ろに転がった瞬間、
足が伸びてしまっていないか。
頭が上がっていないか。
身体が横に倒れていないか。
ここを見ます。
最初から上手にできる必要はありません。
むしろ、「丸くなると転がりやすい」
という感覚を子ども自身が発見することが重要です。
親御さんにやってほしい声かけ
ここで、
「もっと丸く!」
「足を伸ばさない!」
「違う!」
と細かく指示しすぎないでください。
おすすめなのは、
感覚に気づかせる声かけです。
例えば、
「今の方がコロンって転がったね」
「さっきと今、どっちが転がりやすかった?」
「ボールみたいに小さくなったらどうなるかな?」
こうすると、
子ども自身が身体の違いを探し始めます。
体育が上達するために大切なのは、
大人から正解を全部教えてもらうことではありません。
「こうすると動きやすいんだ!」
という身体感覚を、自分で見つけていくことです。
前転だけの話ではありません
実は、この「身体を丸くする」という感覚。
前転だけに使うものではありません。
後転でも必要です。
マット運動の様々な回転動作にも関係します。
さらに、転んだときに身体を丸めるなど、
自分の身体をコントロールする基礎にもつながっていきます。
だから僕は、
前転ができない子に対して、
前転だけを何十回もやらせることはしません。
「この子は前転のどの部分で困っているのか?」
を見ます。
教室では「前転」ではなく、その前を見ています
例えば同じ
「前転ができない」
という悩みでも、原因は子どもによって違います。
身体を丸められない子。
頭を床につけることが怖い子。
手で身体を支えられない子。
前へ体重を移せない子。
左右どちらかへ身体が逃げてしまう子。
全部、見た目としては
「前転ができない」です。
でも、原因が違うのに同じ練習をしても、当然うまくいきません。
だから必要なのは、
できない技を繰り返すことではなく、「なぜできないのか」を見つけること。
ここが僕の指導でとても大切にしている部分です。
体育の家庭教師では「できない」を細かく分解します
「家で何度練習してもできない」
「親が教えるとケンカになってしまう」
「体育の時間に本人が恥ずかしい思いをしている」
そんな状態なら、一度「体育の家庭教師」を利用してみてください。
前転ができないからといって、
前転だけをひたすら練習するわけではありません。
まず実際の動きを見て、
どこで動きが止まっているのか
を細かく分析します。
そして、
その子に今必要な練習まで難易度を下げます。
「これならできる」
↓
「さっきよりできた」
↓
「もう一回やってみる」
この小さな成功を積み重ねながら、最終的な技につなげていきます。
体育が苦手な子ほど、
「できないことを頑張らせる」より、「できるところまで分解する」ことが大切です。
体育の家庭教師の詳細はこちらからご覧ください。
最後に
前転ができない子を見て、
「運動神経が悪いのかな」
と決めつける必要はありません。
もしかしたら、
身体を丸くして転がる感覚を、まだ知らないだけ
かもしれません。
だからまずは、
前転を何十回もやらせるのではなく、
親子で「ゆりかご遊び」をやってみてください。
後ろへコロン。
前へコロン。
たったそれだけでも、
子どもにとっては立派なマット運動の練習です。
「できない」を、
もっと小さく分解する。
すると、今まで見えなかった
「できる」が見つかります。





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