top of page

【首が痛いなら今すぐやめて】前転で頭を打つ子が間違えていること

9月30日
読了時間: 7分

「前転をすると、頭が痛い」

「回るたびに首が痛くなる」

「頭を床につけるのが怖くて、前転そのものを嫌がるようになった」

もしお子さんがこんな状態になっているなら、

そのまま前転を繰り返すのは一度やめてください。

前転は小学校の体育でも行われる基本的なマット運動ですが、

やり方を間違えると、頭や首に負担がかかります。

そして怖いのは、

「痛い」という経験を繰り返すことで、

前転=怖いもの

と子どもの中に記憶されてしまうことです。

実は、前転で頭を打ってしまう子には、よくある共通点があります。

それは、

「頭を床につけて回ろうとしている」こと。

「え? 前転って頭をつけるんじゃないの?」

と思うかもしれません。

ここに、大きな勘違いがあります。

前転で頭を打つ子が多い理由

前転が苦手な子を見ていると、こんな動きをすることがあります。

手を床につく。

お尻を上げる。

そして――

頭のてっぺんをマットにつける。

そこから前へ体重をかけて、無理やり回ろうとします。

この状態では、身体の重さが頭や首にかかりやすくなります。

すると、

「ゴン!」

と頭をぶつける。

首に体重がかかる。

怖くなって途中で止まる。

そして次に前転するときには、

「また痛いかもしれない」

と身体が固まります。

つまり、

痛い → 怖い → 力む → さらに回れない

という悪循環が始まってしまうのです。

「頭をつければ回れる」は大きな間違い

前転を教えるとき、

「頭をつけて!」

と言われることがあります。

もちろん頭部はマットに近づきます。

でも、

「頭を床につけること」そのものが目的ではありません。

前転は、

頭で身体を支えて回る技ではないからです。

重要なのは、

頭から背中へ、滑らかに接地部分を移していくこと。

前の記事では「身体を丸くすること」の重要性をお話ししました。

今回さらに見てほしいのが、

最初に頭のどこが床へ近づいているか

です。

頭頂部側から床へ突っ込むような形になると、

頭や首へ負担が集中しやすくなります。

反対に、

あごを軽く引き、

後頭部側から背中へと丸くつながる形が作れると、

身体を転がしやすくなります。

「あごを引いて!」だけでは直らない子もいる

ここで、「じゃあ、あごを引けばいいんですね」

と思うかもしれません。

ただ、子どもに「もっとあご引いて!」

と何度言っても直らないことがあります。

なぜでしょう?


本人が、「頭のどこを床へ近づければいいのか」を身体で理解していないからです。

大人にとっては、

「頭のてっぺん」

「後頭部」

の違いは簡単に分かります。

でも運動が苦手な子の場合、

自分の身体が今どんな形になっているのかを感じ取ること自体が苦手なケースがあります。

だから、言葉で何度も説明するより、

安全な状態で正しい位置を身体に覚えさせる

方が分かりやすいことがあります。

家でやるなら「タオル前転準備」だけ

今回も練習方法は1つだけ紹介します。

前転そのものはやりません。

使うのは、丸めたタオルです。

「タオル前転準備」

やり方

① バスタオルなどを丸めます。

② マットや布団など、安全な場所に置きます。

③ 四つ這いに近い姿勢になり、両手を床につきます。

④ 丸めたタオルが後頭部側に触れるように、あごを軽く引きながら身体を小さくします。

⑤ その位置で「頭のてっぺんではなく、後頭部側が触れている感覚」を確認します。

今回は、そのまま前転する必要はありません。

目的はあくまで、「前転するとき、頭のどのあたりを丸めていけばいいのか」を知ることです。

親御さんが見るポイントは1つだけ

この練習で、細かいところを全部直そうとしなくて大丈夫です。

見るのは、頭のてっぺんで身体を支えようとしていないか。

ここだけです。

頭頂部を押しつけるような姿勢になったら、無理に続けません。

「もう少しおへそを見るようにしてみようか」

「首の後ろを丸くできるかな?」

くらいの声かけで十分です。

そして、正しい位置に近づいたら、

「今の方が首、楽じゃない?」と聞いてみてください。

大切なのは、親が正解を言い続けることではなく、

子ども自身に“楽な位置”を感じてもらうことです。

「痛くない」は立派な成功体験

体育の練習というと、

「できた!」を成功だと思いがちです。

でも僕は、

それだけが成功ではないと思っています。

例えば、昨日までは前転すると首が痛かった子が、

今日は、「これなら痛くない」と言えた。

これも立派な成功です。

むしろ、こうした「身体の使い方を変えたら楽になった」という経験は、とても重要です。

なぜなら子ども自身が、「自分の身体は、使い方によって変わる」と理解できるからです。

こんなサインがあったら無理に続けない

前転を練習しているとき、

次のような状態が見られたら、一度止めてください。

・毎回頭の同じ場所をぶつける

・首をすくめたまま動けない

・回転の途中で止まってしまう

・頭を床につけること自体を嫌がる

・前転後に頭や首の痛みを訴える

この状態で、「慣れれば大丈夫」

と繰り返すのはおすすめしません。

特に痛みが続く場合や強い痛みがある場合は、運動を中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

練習量を増やすより先に、

なぜその場所に負担がかかっているのかを見直す必要があります。

前転が怖くなった子に必要なのは「もっと練習」ではない

一度、「前転=頭が痛い」と覚えてしまうと、

子どもは前転する前から身体に力を入れます。

首を固める。

肩をすくめる。

手に力を入れすぎる。

すると、

ますます滑らかに回れなくなります。

だから、怖くなってしまった子に最初に必要なのは、

前転を成功させることではありません。

まず、「痛くない」「怖くない」を取り戻すことです。

そこから少しずつ、

前転につながる動きへ進めていきます。

教室では「前転ができない」だけでは判断しません

ここが、体育の家庭教師で大切にしている部分です。

同じ、「前転ができない」でも、

原因は一人ひとり違います。

身体を丸められない子。

頭頂部に体重を乗せてしまう子。

前へ体重移動できない子。

手で身体を支えられない子。

怖くて途中で身体を伸ばしてしまう子。

見た目は同じでも、

直すべき場所は全く違います。

だから、「前転ができないなら、前転を練習しましょう」

だけでは不十分なんです。

まず動きを見て、

どこで身体の使い方が崩れているのかを見つける。

そして、その部分だけを練習できるところまで難易度を下げる。

この順番で指導していきます。

体育の家庭教師のご案内

もしお子さんが、

・前転で頭をぶつける

・首が痛くなる

・前転を怖がる

・何度練習しても同じ失敗をする

・親が教えても、どこを直せばいいか分からない

という状態なら、

一度「体育の家庭教師」を利用してみてください。

僕が大切にしているのは、

無理やり技を完成させることではありません。

まず、「なぜできないのか?」を細かく分析します。

その子に必要なのが、

身体を丸める練習なのか。

頭の位置なのか。

手の使い方なのか。

体重移動なのか。

原因を見つけてから、その子に合った練習へ進みます。

だから、何十回やってもできなかったことが、

練習方法を変えただけで、「あれ?できそう」に変わることがあります。

体育が苦手な子ほど必要なのは、

回数ではなく、原因に合った練習です。

最後に

前転で頭を打つ子に、

「怖がらずに回って!」

と言っても、怖さはなくなりません。

まず確認してほしいのは、

頭で身体を支えようとしていないか。

そして、頭のてっぺんから突っ込むのではなく、

あごを軽く引いて、

後頭部側から背中へと身体を丸くつなげていく。

前転は、頭で回る技ではありません。

もし「痛い」が出ているなら、

それは子どもが弱いからでも、根性がないからでもありません。

身体の使い方を見直すサインかもしれません。

だから、痛みを我慢して10回練習するより、

一度止まって、「どこに負担がかかっているんだろう?」と考えてみてください。

それが、安全に前転をできるようになるための一歩です。

 
 
 

コメント


bottom of page