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【物語連載②】笑われたくない…子どもが“勇気を出した日”の話

※3話集中連載第2回

失敗した過去の記憶で動けない

ユウは、跳び箱の前に立つと、身体が固まる。

目の前にあるのは、たった4段の跳び箱。でも、ユウの頭の中には、ずっと前の記憶が浮かんでいた。

助走して、踏み切って、手をついた瞬間に力が抜けて――落ちた。

「大丈夫?」先生の声。クラスのざわつき。

誰も笑っていなかった。でもユウの中では、その場面が何度も再生されていた。

“また失敗したらどうしよう”

その思いが、身体を前に出させなかった。


友達の目が怖い

体育の時間、ユウはいつも後ろの方に並ぶ。

できるだけ目立たないように。できるだけ呼ばれないように。

友達は悪くない。でも――

  • できないところを見られたくない

  • 変な空気になるのが嫌

  • 「やっぱりね」と思われたくない

そんな気持ちが、胸の奥でぐるぐる回る。

ユウは、運動が嫌いなのではなく、“自分がどう見えるか”が怖かった。


小さな成功体験の設計(遊び運動)

その日の帰り、家に着くと、お母さんが言った。

「ねえ、ちょっと変なゲームやらない?」

お母さんは、床にクッションを一つ置いた。

「これをまたぐだけ。跳ばなくていいよ」

走らなくていい。誰も見ていない。失敗も、成功も、特にない。

ユウは、そっとまたいだ。

「お、今の静かだったね」

それだけ。

次は少し離して、その次は、ちょっとだけ助走をつけて。

気づいたら、ユウは“動いていた”。


「できた!」より大事なもの

その日、ユウは跳び箱を跳べるようになったわけじゃない。

でも、

  • 逃げなかった

  • 身体を前に出した

  • 自分でやってみようと思った

それだけで、十分だった。

お母さんは、「できたね!」とは言わなかった。

代わりに、こう言った。

「さっき、ちょっと怖そうだったけど、 ちゃんと動いたね」

ユウは、胸の奥がじんわりあたたかくなるのを感じた。


親の一言で子どもが救われる

夜、布団に入る前。ユウがぽつっと言った。

「今日の体育、 ちょっとだけ前に出られた」

お母さんは、少し考えてから答えた。

「それ、すごいことだよ」

褒めすぎでもなく、軽すぎでもなく。

“分かってもらえた”ユウは、そう感じた。

勇気は、「できた!」の瞬間ではなく、誰かがちゃんと見てくれた時に生まれる。

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この話は、多くの子どもたちが心の中で抱えている感情をもとにしています。

  • 失敗が怖くて動けない

  • 見られるのがつらい

  • 頑張りたい気持ちはある

そんな子どもに、親はどんな言葉をかければいいのか。

スタジオえるそるの LINE公式では、

  • 子どもの“心の段階”に合わせた関わり方

  • 勇気を折らない声かけ例

  • 遊び運動での成功体験設計

  • 教室・イベントの案内

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まとめ

子どもが動けない時、それは怠けているからではありません。

  • 怖かっただけ

  • 傷つきたくなかっただけ

勇気は、結果から生まれるのではなく、理解された瞬間に芽生えます。

この物語のユウは、まだ大きな成功をしていません。

でも、逃げずに立った。

それだけで、もう一歩前に進んでいます。

 
 
 

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