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縄跳びができない子に「もっと練習しろ」は残酷です|何回やっても引っかかる本当の原因

縄跳びができない子に、毎日100回跳ばせる。

それは練習ではありません。

できない動きを、100回ずつ身体に覚え込ませているだけです。


「続ければ、そのうちできる」

「みんなも練習してできるようになった」

「引っかかっても、何度もやりなさい」

そんな言葉を信じて、子どもに縄跳びを繰り返させる。

しかし、縄を回す動きとジャンプのタイミングがズレたままなら、練習回数を増やしても上達しません。

むしろ、引っかかる回数だけが増えていきます。

一回跳ぶ。

足に当たる。

もう一度跳ぶ。

また引っかかる。

その横では、同級生が何十回も連続で跳んでいる。

縄跳びは残酷です。

走るフォームのように、失敗を隠すことができません。

跳べた回数が数字で出る。

失敗すれば縄が足に当たる。

床には「バチン」という音が響く。

できる子とできない子の差が、本人にも、周りにも、一瞬で分かってしまいます。

最初は頑張っていた子も、やがて言い始めます。

「縄跳び、嫌い」

「どうせまた引っかかる」

「もうやりたくない」

それでも大人は言います。

「練習が足りないんじゃない?」

違います。

足りないのは練習量ではありません。

その子が引っかかっている原因を見つけ、動きを分解して教えることです。

縄跳びができない子の多くは、運動神経が悪いわけでも、ジャンプ力が足りないわけでもありません。

縄を回す。

縄が足元へ来る。

その瞬間に跳ぶ。

着地して、次の回転につなげる。

この一連の動きが、まだつながっていないだけです。


この記事では、縄跳びが何回やっても足に引っかかる本当の原因を、

「縄の回し方」

「ジャンプのリズム」

「跳ぶタイミング」

に分解して解説します。

子どもに「もっと練習しなさい」と言う前に、まず大人が知るべきことがあります。

その子は、練習が足りないのではありません。

できない原因を教えてもらえていないだけです。

縄跳びができない子に起きていること

縄跳びができない子を見ると、多くの人はこう考えます。

「ジャンプが低いのかな」

「縄を回すのが遅いのかな」

「運動神経が悪いのかもしれない」

しかし、実際には一つの能力だけが不足しているわけではありません。

縄跳びは、複数の動きを同時に行う運動です。

両手で縄を回しながら、縄の位置を予測する。

適切なタイミングで跳び、着地したらすぐ次のジャンプに入る。

一見すると単純ですが、子どもにとってはかなり複雑です。


縄を回すことだけならできる。

その場でジャンプすることもできる。

ところが、二つを同時にやろうとすると分からなくなる。

これが、何度練習しても引っかかる子によく起きている状態です。

できない原因は、縄跳びという一つの技の中にあるのではありません。

複数の動きの「つなぎ目」にあります。


原因① 縄を回す動きとジャンプがつながっていない

縄跳びができない子の大きな特徴は、縄を回す動きとジャンプが別々になっていることです。

縄を回してから跳ぶ。

着地してから、また縄を回す。

一つずつ順番に処理しているため、動きが途中で止まります。

本来の縄跳びは、縄を回しながら次のジャンプを準備しなければなりません。

しかし、まだ動きがつながっていない子は、

「縄を回さなければ」

「今度は跳ばなければ」

「また縄を回さなければ」

と、一つずつ考えます。

その結果、縄の回転とジャンプのリズムが毎回ズレます。

一回だけなら跳べる。

二回目に入ろうとした瞬間に引っかかる。

これはジャンプ力の問題ではありません。

一回目の着地から、二回目の回転へつながっていないことが原因です。

縄跳びを連続で行うためには、一回ずつ技を成功させるのではなく、同じリズムを繰り返す必要があります。

「回す、跳ぶ、止まる」ではなく、

「回す、跳ぶ、回す、跳ぶ」

という流れを作ることが重要です。


原因② 縄が来てから跳ぼうとしている

縄跳びで足に引っかかる子の多くは、縄が足元に来てから跳ぼうとしています。

しかし、それでは間に合いません。

縄が足元に来たことを目や感覚で確認してから、脳が「跳べ」と指示を出し、身体が動き始める。

この間にも縄は進み続けています。

そのため、子どもが跳ぼうとした時には、すでに縄が足に当たっています。

縄跳びは、縄が来たことを確認して反応する運動ではありません。

縄がいつ足元へ来るかを予測して、先に身体を動かす運動です。

できる子は、縄を見てから跳んでいるわけではありません。

縄を回すスピードと音から、足元へ来るタイミングを予測しています。

だから、縄が足元へ到達する瞬間には、すでに身体が浮いています。

できない子は、常にワンテンポ遅れています。

縄が来る。

慌てて跳ぶ。

足に当たる。

また失敗する。

この繰り返しです。

ここで「もっと速く跳んで」と言っても、根本的な解決にはなりません。

必要なのは、速く反応することではなく、早く準備することです。


原因③ ジャンプの高さとリズムが安定していない

縄跳びでは、一回だけ高く跳べても意味がありません。

毎回、ほぼ同じ高さとリズムで跳び続ける必要があります。

ところが、できない子はジャンプが安定していません。

一回目は高く跳ぶ。

二回目は低くなる。

三回目は着地したまま止まる。

引っかかるのが怖くなり、必要以上に高く跳ぶ子もいます。

高く跳べば縄を越えやすくなるように思えますが、高く跳びすぎると空中にいる時間が長くなります。

すると着地のタイミングが遅れ、次の縄の回転と合わなくなります。

反対に、ジャンプが低すぎれば縄を越えられません。

重要なのは、できるだけ高く跳ぶことではありません。

同じ高さで、一定のリズムを繰り返すことです。

さらに、膝を大きく曲げながら跳ぶ子もいます。

一回ごとの動きが大きくなるため、連続したジャンプが難しくなります。

縄跳びに必要なのは、一回ずつ全力で跳ぶ大きなジャンプではありません。

小さく、軽く、同じテンポで繰り返せるジャンプです。


原因④ 手首ではなく腕全体で縄を回している

縄跳びが苦手な子を見たとき、ジャンプばかりに注目してはいけません。

実は、縄の回し方に原因があるケースも非常に多くあります。

特に多いのが、肩や腕全体を大きく使って縄を回している状態です。

腕全体で縄を回すと、回転の軌道が大きくなります。

両手の位置も安定しません。

手が横に広がる。

肘が伸びる。

回すたびに縄の軌道が変わる。

その結果、縄が足元を通る位置やタイミングも毎回変わります。


これでは、ジャンプのタイミングを合わせることができません。

縄は、腕を大きく振り回して回すものではありません。

肘や手の位置を安定させ、手首を中心に回転させます。

そうすることで、縄が同じ軌道を通りやすくなります。

縄が毎回同じ場所を、同じテンポで通れば、子どもはジャンプのタイミングを予測しやすくなります。

つまり、縄を正しく回すことは、単に縄を動かす技術ではありません。

ジャンプしやすい状況を自分で作る技術です。


「高く跳べ」「速く回せ」が逆効果になる理由

縄跳びができない子に対して、よく使われる声かけがあります。

「もっと高く跳んで」

「もっと速く回して」

「止まらないで続けて」

しかし、原因が分からない状態で指示だけを増やすと、子どもはさらに混乱します。

高く跳ぶことを意識すると、ジャンプのリズムが崩れる。

速く回すことを意識すると、腕全体を大きく振り回す。

止まらず続けようとすると、失敗した動きを急いで繰り返す。

結果として、すべての動きがバラバラになります。

大人から見れば、一つ一つの指示は間違っていないように見えるかもしれません。

しかし、子どもの中では同時に処理できません。

「縄を見て」

「手首で回して」

「足をそろえて」

「高く跳んで」

「リズムよく」

これだけの指示を一度に出されたら、どこを意識すればいいのか分からなくなるのは当然です。

できない子ほど、指示を増やしてはいけません。

動きを減らし、一つずつできる状態を作る必要があります。


回数をこなすほど上達する子と、苦手になる子の違い

「練習を繰り返せば上手になる」という考え方自体が、すべて間違っているわけではありません。

正しい動きができている子は、繰り返すことで上達します。

リズムが安定する。

縄の回転が滑らかになる。

連続回数が増える。

しかし、動きがズレている子は違います。

間違った回し方。

遅れたジャンプ。

不安定な着地。

これを繰り返すことになります。

つまり、同じ「100回練習」でも、身体が覚えている内容が違うのです。

正しい動きを100回繰り返せば上達します。

ズレた動きを100回繰り返せば、そのズレがクセになります。

そのため、「何回練習したか」だけを見てはいけません。

何を繰り返しているかを見る必要があります。


縄跳びは一つの動きではない

縄跳びを分解すると、大きく三つの動きがあります。

一つ目は、一定のリズムでジャンプすること。

二つ目は、縄を正しい軌道で回すこと。

三つ目は、縄の回転とジャンプを合わせること。

多くの子は、この三つをいきなり同時に練習しています。

しかし、ジャンプも不安定で、縄の回し方も定まっていない状態で、タイミングまで合わせるのは難しいものです。

できないのは当然です。

まずは縄を持たず、同じ場所で一定のリズムで跳ぶ。

次に、跳ばずに縄だけを回し、足元へ来る位置や音を確認する。

最後に、縄の音とジャンプを合わせる。

このように動きを分ければ、どこでつまずいているのかが見えるようになります。

ジャンプができないのか。

縄を回せないのか。

二つを合わせられないのか。

原因が分かれば、練習する内容も変わります。


縄跳びができないのは、運動神経の問題ではない

何度練習しても引っかかると、子ども自身がこう思い始めます。

「自分は運動が苦手なんだ」

保護者も、

「この子は運動神経が悪いのかもしれない」

と考えてしまうことがあります。

しかし、一つの複雑な動作ができないだけで、子どもの運動能力全体を決めることはできません。

縄跳びができないのは、縄跳びに必要な動きがまだつながっていないからです。

縄を回す。

タイミングを予測する。

一定のリズムで跳ぶ。

着地から次の動きへつなげる。

これらは、すべて練習によって身につけられます。

「運動神経が悪い」という曖昧な言葉で終わらせる必要はありません。

どこがズレているかを具体的に見れば、直す方法も具体的になります。


まず家庭で確認してほしい3つのポイント

お子さんが縄跳びで何度も引っかかっている場合は、回数を増やす前に次の三つを確認してください。

縄を持たずに同じリズムで跳べるか

同じ場所で、小さなジャンプを連続して行います。

ジャンプの高さが大きく変わっていないか。

着地するたびに止まっていないか。

左右の足がバラバラになっていないか。

ここが安定しなければ、縄を使ってもリズムは合いません。


縄だけを同じ軌道で回せるか

ジャンプをせずに、縄を前から後ろへ回します。

手が横に広がっていないか。

肩や腕全体を大きく使っていないか。

縄が毎回同じ場所へ落ちているか。

縄の軌道が不安定なら、ジャンプのタイミングを合わせることはできません。


縄が床に当たる音を聞けるか

縄が床に当たる音は、ジャンプのタイミングを知る手がかりになります。

目だけで縄を追おうとすると、顔が下がり、姿勢も崩れやすくなります。

まずは縄の音を聞き、そのテンポを感じることが大切です。


ただし、自己流では原因を見誤ることもある

縄跳びができない理由は、一人ひとり違います。

同じように足へ引っかかっていても、

縄の回転が遅い子。

ジャンプが早すぎる子。

着地後に止まる子。

腕全体で縄を回している子。

原因は同じではありません。

表面だけを見て「もっと高く跳ぼう」と教えても、本当の原因が縄の回し方なら改善しません。

逆に、縄の回し方ばかり直しても、ジャンプのリズムが崩れていれば連続では跳べません。

大切なのは、失敗の結果ではなく、その直前に何が起きているかを見ることです。

どの瞬間からズレているのか。

何ができていて、何がまだできていないのか。

ここを見極めることで、必要な練習が決まります。


次の記事では連続で跳ぶための3つの練習法を解説します

この記事では、縄跳びが何回練習しても引っかかる原因を解説しました。

主な原因は、

・縄を回す動きとジャンプがつながっていない

・縄が来てから跳ぼうとしている

・ジャンプの高さとリズムが安定していない

・手首ではなく腕全体で縄を回している

ことです。

次の記事では、

「縄を使わず一定のリズムでジャンプする」

「縄だけを正しい位置で回す」

「縄の音とジャンプを合わせる」

という三つのステップに分けて、連続で跳ぶための具体的な練習方法を解説します。

縄跳びができない子に必要なのは、回数ではありません。

動きを分け、正しい順番でつなぎ直すことです。


お子さんの「できない原因」を知りたい方へ

ここまで読んで、

「うちの子は、どこがズレているのだろう」

「家で練習しているけれど、直し方が分からない」

と感じた方へ。

スタジオえるそるでは、子どもの運動のつまずきを、単に「運動神経が悪い」で終わらせません。

実際の動きを細かく確認し、

・縄の回し方に原因があるのか

・ジャンプのリズムに原因があるのか

・タイミングの合わせ方に原因があるのか

を分析します。

そのうえで、その子に必要な練習を段階的に組み立てます。


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という方は、個別レッスンへお申し込みください。

できないのは、努力が足りないからではありません。

まだ、その子に合った原因の見つけ方と練習方法に出会っていないだけです。

正しい原因が分かれば、練習は苦痛な繰り返しではなくなります。

「また失敗した」が、「今度はできた」に変わる。

その最初の一歩は、回数を増やすことではなく、動きを正しく見ることから始まります。

 
 
 

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